大原拓さん

校友の誇り

幅広く人と接することが、
客観性を養うベースになる

NHKチーフプロデューサー

大原 拓さん

(1996年 文学部卒)

学生時代は遊びまくっていました。そして、意識して色々な人々と遊び、交友関係を広げていました。色々な考え方の人がいて、面白かったり面白くなかったりする。それを、何故面白いか、面白くないかと考えたりしていました。面白い場合は単純に刺激になるし、面白くない場合は思考する時間を作れますから。

具体的には、社会人の飲み会に潜り込んだり(隣席と合流したり)、面白そうな学生に声をかけて飲んだり、地味な学生に声をかけたりして、自分の知り合いではない人々と言葉を交わしていました。それも夜の活動が多かったです。お酒が好きなわけではないのですが、昼に話すより夜の方がざっくばらんに話せます。一度飲んだり話したりしたら、次も飲みにいきます(1度で終わらないことを意識していました。最低2度は会ってみる)。

そうすると、“自分はどうなんだろう”って、客観的に自分を見ることができるようになります。客観的に自分を見るというのは、結構難しい。客観性を持つと視野が広がり、どうすると面白くできるかなど、様々なことを試せる。基本、遊ぶことが好きだったということですが・・・。

社会人になると、より色々な人と接することになります。そこで選り好みができるほど甘くないし、待ってはくれない。ドラマは特殊な仕事(世界)と思われがちですが、まったくそんなことはありません。世の中の様々な仕事と変わりはありません。大勢の人と仕事をして、客観性を持ってそれを形にする。私たちは、視聴者(お客)が喜んでくれるか、喜んでもらうためにはどうするか、時勢はどうかなど、客観性をもってドラマを作ろうと試行錯誤を繰り返しています。

今考えると、大学で幅広く人と接してきたことが、客観性を養っていくベースになったと感じています。そして遊ぶというエンターテインメントを積極的に経験していたことが、今日に繋がったのかなと改めて思います。

大原 拓(おおはら・たく)

龍谷大学文学部卒業後、1996年NHK入局。津放送局を経て、2000年からNHKドラマ番組部に所属。主な演出作品として、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」、大河ドラマ「軍師官兵衛」などを手がける。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ではチーフ演出を務め、高視聴率を記録した。現在は、空想大河ドラマ「小田信夫」や時代劇ドラマなどの演出に携わっている。
2016年、龍谷奨励賞を受賞。

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